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POSTED | 2022.03.04

CATEGORY | 村のこと

いつも複雑な心の中 〜戸津 奈津樹〜

皆さん、こんにちは。

戸津です。

 

このブログでは、自身の心境や、活動の進捗状況などを

備忘録として書き残していきます。

 

 

さて、今日は前回の続きですが

「お金のため」から「やりがい」「村の未来」

気持ちがフォーカスした私達のそれからです。

 

私も、SNSやその他ネット関係が得意とはいえ

ビジネスや集客に関しては、全くのド素人

山森漁業部夫婦もそれと同様に、ビジネスはド素人

言わば「ド素人集団」です(笑)

 

まず初めに始めたのは「クラウドファンディング」でウニを売ること。

そして当たり前だけど「Instagram」「Twitter」

ビジネスを始めるには絶対に切り離せないのはSNS。間違いなく。

嬉しいことに、私達の試みはすぐに全国に広まって

クラウドファンディングでもランキング2位まで上り詰めた。

 

でも一番悔しかったのは・・・・

村の人々に「ウニだから売れただけ」「ウニはどこで売ってもすぐ売れる」

そんな声ばかり。

 

それからは私達がどんなことをしようと

称賛や認めてくれる声は一切聞こえてこなかった。

 

そんなこんなで

見返すためにやっているのか?何のためにやっているのか?

また複雑な気持ちの中、前に進み続けることになる。

「村のためにやっているのに」だとか恩着せがましい、醜い考え方に陥ってしまったり

SNSで応援してくれている、全国の方々の声を聞いて、気持ちを立て直したり。

正直今でもその繰り返し。

 

村の未来を繋げて行くには、必ず若い人たちの働きや感覚が必要になるし

そういう人たちを、まず村に呼び込む必要がある。

でもここは人口800人を切った、小さな小さな村。

その人口の半分以上が60歳を超えている。

自治体が一番力を入れるのは、観光ではなく、間違いなく今いる高齢者への支援だろう。

でもそればかりで、若い人たちや、その未来にフォーカスしない限り、この村の先はないと考えている。

今神恵内村に住んでいる子供のほとんどが、18歳になったら村を出るだろう。

そうやってどんどん人口は減少していって、やがては誰もいなくなる。

 

 

だけど、唯一村で一番若い漁師である、私達山森漁業部が

地域に認められていない現実。助けの手もない現実。

自分たちの懐にあるお金だけがなくなっていく現実。

どこでも、新しいことを始めたら、悪く言われるものだと言い聞かせながら今日も頑張る。

 

 

 

さて、今日はここまでにしておこうと思います。

また次回、金曜日に。

 

凸Photograph

 

 

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